第1回 2002年7月1日(土) 東京都新宿区
■第1回園芸福祉シンポジウム 2002年7月1日(月)
園芸福祉の社会化を目指し、各地の事例をもとに、意見交換と情報交換をと、社団法人農村生活総合研究センターと共催で第1回園芸福祉シンポジウムを東京の日本青年館で開催しました。
事例報告は、
- 生涯現役の里を目指し、高齢者を中心につくられてきた三重県藤原町の農業公園
- 幅広い年代のボランティアが参加して活発な活動が展開される埼玉県さいたま市見沼田んぼ福祉農園
- 生ゴミ堆肥化活動が、区から花壇づくりの受託事業に至った東京都文京区のNPO法人緑のごみ銀行
- 農家・自治体・地元企業も連携して花の街づくりを進める茨城県のつくばアーバンガーデニング実行委員会
それぞれの代表者が活動について熱く語りました。
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その後のパネルディスカッションでは、進士理事長がコーディネーターをつとめ、斉藤農林水産省経営局女性就農課長、伊藤三重県藤原町長、利谷農村生活総合研究センター理事長、松尾九州大学教授のほかに、発表者四人も加わり、活発な意見交換がされました。
園芸福祉シンポジウムin名古屋 2005年4月29日(金) 愛知県名古屋市
▼「園芸福祉シンポジウム in 名古屋」が開催されました。
愛知県内で園芸福祉活動の普及を目指す地元の有志の方々と連携して、全国の実践者とともに広く園芸福祉の理解と普及・啓発することを目的に「園芸福祉シン ポジウム in 名古屋」が開催されました。ゴールデンウィークの初日にもかかわらず、会場には地元愛知県をはじめ、隣接の岐阜県・三重県・静岡県・長野県、西は広島県・ 岡山県・兵庫県、東は東京都・千葉県・神奈川県などから250名以上の方々の参加いただきました。
▼開催概要
開催日時 |
平成17年4月29日(金・祝)13:30~17:00 |
開催場所 |
名古屋市東区東新町1番地「中電ホール」 |
主 催 |
NPO法人日本園芸福祉普及協会 |
後 援 |
文部科学省、厚生労働省、国土交通省、農林水産省、環境省、愛知県名古屋市、
愛知県社会福祉協議会、名古屋市社会福祉協議会、中日新聞社、中部電力 |
▼次第
■基調講演
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NPO法人日本園芸福祉普及協会理事長 進士五十八東京農業大学長から、これまでの日本園芸福祉普及協会の活動の紹介とあわせ、「園芸福祉のすすめ」~自 然・緑・農から「園芸福祉」へ~をテーマに、人間・植物の関係について、1.人間と目然、2.緑の文化、3.都市社会と緑、4.関係から見た緑の環境デザインといった観点から、歴史的な背景や我が国と海外の違いも含め、地域の暮らしのなかでの関わりについて述べられました。
そのなかで、工業化が進んだことによってもたらされた様々な課題の打開に向けて、農・園芸の持つ多面的な機能を見直すともに、より良い環境のなかで暮らし て幸せを感じる「環境福祉」という考え方、さらに、都市のなかにおいてこそ「農」の場や発想が必要であり、その実践には、園芸福祉の活動を活用することが 身近な方法であるとも話されていました。
■事例発表
県内外で展開している事例から、「園芸福祉活動を始めよう」をテーマに以下の3事例が発表されました。地元の活動グループ・東京都の初級園芸福祉士や三重県相可高校の生徒さん5名による発表などから、皆さんが楽しみながら実践されている様子が伺えました。
[1] 東ロータリークラブと協働の中央区浜町公園「ふれあい花壇」活動
東京都:初級園芸福祉士 棚橋洋子さん
[2] 園芸福祉の普及に向けて~花と香りに包まれるよろこびをあなたに~
三重県:県立相可高校 園芸福祉研究班
堀江勇紀・上出祥子・高橋佳奈・佐野勝一・宮原 誠さん
[3] 花の街づくり~名古屋市高齢者就業支援センターでの実践事例
愛知県:種まき人のピアグループ 中西 由美子さん
花と緑のまちづくりなごや 代表 坂井 詔男さん
■パネルディスカッション
「活動を地域に根づかせるために」をテーマに、コーディネーターに、吉長成恭氏(NPO法人日本園芸福祉普及協会副理事長)、パネリストとして、井戸誠二 氏(岐阜県立国際園芸アカデミー)、近藤まなみ(フラワービレッジ倉渕生産組合理事)、佐々木辰夫氏(名古屋港ワイルドフラワーガーデン)、コメンテー ターとして進士五十八誌(NPO法人日本園芸福祉普及協会理事長)により、討論が行われました。井戸氏からは、岐阜県として展開している園芸福祉サポー ター事業の経過と今後の取り組みについて、近藤氏は五省庁連携で実施された健康増進プロジェクトの調査結果から園芸福祉活動の可能性について、佐々木氏は 企業としての花と緑を通した地域貢献活動と市民を巻き込んだ活動の計画について報告があり、それらの報告や基調講演・事例発表などの内容を含め、意見交換 がされました。 |