第10回 2011年6月18日(土) 愛知県名古屋市
■第10回園芸福祉シンポジウムin名古屋 2011年6月18日
主催:NPO法人花と緑と健康のまちづくりフォーラム
共催:NPO法人日本園芸福祉普及協会
昨年の福岡市に続き、名古屋市中区で6月18日(土)に「震災復興に向けて 園芸福祉のできること」を
テーマとしたシンポジウムが開催されました。
第1部 園芸福祉の社会貢献
■基調講演 中越地震被災者の復興と農園芸
五十嵐 豊氏(新潟県長岡市山古志支所産業建設課
中越地震で被災された旧山古志村の人たちの
仮設住宅での花の植栽や、生きがい健康農園で
の野菜づくりが、再建した村に戻った後の地域コ
ミュニティづくりに良い影響を与えたことなどの話を
いただきました。
■パネルディスカッション 復興に向けて園芸福祉のできること
コーディネーター 吉長成恭氏(日本園芸福祉普及協会)
パネリスト 五十嵐豊氏(前出)
齋藤徳子氏(うつくしま園芸福祉の会事務局)
田村 亨氏(花と緑と健康のまちづくりフォーラム)齋藤徳子氏(うつくしま園芸福祉の会事務局)
田村 亨氏(花と緑と健康のまちづくりフォーラム)
現在被災者の避難所となっている福島市の体育館で園芸福祉活動を行っている齋藤さんから、被災者が自主的に公園の草取りに参加してくれているお話を始め、 被災直後から花や植物は求められていること、カウンターパートの重要性、何ができるかを発信していないと求める側も困るなど、活発な意見交換が行われまし た。また、福岡西方沖地震の仮設住宅でのゴーヤの日よけ事例の紹介や、震災1ヶ月後に宮古市で被災者市民と支援者共同で花の植栽を行った事例等も紹介されました。
第2部 園芸福祉の多様な活動
■活動報告・発表
愛知県と三重県で実践している下記の活動5例をパワーポイントで紹介していただきました。
①高橋 律氏:三重県(正寿会利用者の自立支援について)
②相可高等学校生:三重県(ハンドクリームプロジェクト)
③伴 和彦氏:愛知県(愛知県農業分野の障がい者雇用普及事業)
④尾澤千隆氏:愛知県(ワイルドフラワーガーデンブルーボネットにおける活動)
⑤竹内建吾氏:愛知県(知多市 緑と花のまちづくり計画)
■震災復興に向けての園芸福祉宣言
最後に、別紙の「震災復興貢献の誓い」がシンポジウム参加者の満場一致で承認された。
震災復興貢献の誓い
私たちは『花や野菜を育てて、皆で幸せになろう』の声の基に集い、10年間で日本全国に そして、ここに誓います。
2011年6月18日 第10回園芸福祉シンポジウムin名古屋参加者一同
誓いの具体策として、当面以下のことを行います。 1. 園芸福祉の福島県組織「うつくしま園芸福祉の会」を始めとする被災者支援活動に協力します。 |
第9回 2010年6月19日(土) 福岡県福岡市
■第9回園芸福祉シンポジウムin福岡 2010年6月19日(土)
全国持ち回り方式の初回が福岡県で開催
園芸福祉活動の社会的な認知・理解を高め、かつ、地域への普及と定着を目的に毎年開催されてきた「園芸福祉シンポジウム」も今回で第9回目となりました。
これまでは、東京農大での開催でしたが、第二ステージの展開の一つとして「地域での普及推進」「地域との連携・情報共有」を挙げていることもあり、①認定 者組織の地元での活動を支援、②開催地の活動情報の全国的共有と県内外認定者との交流機会提供、③協会行事参加ポイント取得機会の拡充を目的に、今年度から認定者組織のある地域を中心に各地持ち回り開催とすることになりました。
その1回目が、福岡県の園芸福祉福岡ネットの皆さんのご尽力により、福岡市のアクロス福岡円形ホールで開催されました。地元ならではの多彩な趣向が盛り込まれた、楽しく、そして、地域の活動に参考となる情報満載のシンポジウムとなりました。
■基調報告「地域をつなぐ園芸福祉の拠点づくりを目指して」 →発表要旨はこちら
熊本県立八代農業 高等学校 生徒5名
同校の仲間と進めている『「未来の農業を守り、地域づくりを深めていくため、若者世代に、農業や園芸の素晴らしさを伝えよう!」と決意、「農業高校の持ち 味を活かした新たな交流活動の可能性」を拡げるため、取り組みを開始。昨年度までの取り組みで、「園芸を軸としたコミュニティづくり」を実現。本年度、こ れまでの活動に加え、「園芸での地域づくりを担う次世代リーダーの育成」および「農業高校の特性を活かした、新たな交流モデルの確立」を目指すこと』を2 つのスクリーンを使って分かりやすく元気に発表してくれました。若者達の意欲あふれる活動に会場に来られた方々の多くは、共感を持たれたようです。
■園芸福祉は楽しい~九州・福岡:園芸福祉自慢 →各発表者の要旨はこちら
地元で実践している活動を5分間で自慢してもらおうと考えられたこの企画。福岡県内だけではなく、長崎や沖縄、2005年の福岡市全国大会から交流の続いている韓国からも発表者が来られました。
発表者は後述の13名ですが、5分間でも実践内容は伝えられるもので、スライドを通して楽しそうに取り組まれている光景が数多く見られました。なかには、写真のように地下鉄駅の駅長さんやマスコットキャラクターなども登場、地域に根ざした活動が進められていることが実感できました。
1. 龍 節子:柳川市(小学校での花のアドバイザー活動)
2. 栗木 トシ子:久留米市(園芸は人と人との出逢いの一歩)
3. 辻 和広:宗像市(北九州高等学園での作業学習の取り組み)
4. 松永 加代子:福岡市(エコ鉢づくり)
5. 井上 妙子:福岡市(緑のコーディネーター活動)
6. 小山 雲珠:福岡市(台北花博に園芸福祉の花を咲かせよう!)
7. 黄 順子(ファンスンジャ):韓国・釜山(緑で彩られる社会)
8. 角銅 久美子:福岡市(みどりちかまる大作戦)
9. 佐藤 ひとみ:福岡市役所(グリッピキャンペーンの取り組みについて)
10. 井石 八千代:長崎県・長崎市(「農」の癒しとコミュニティ)
11. 古荘 浩士:福岡市(こども病院フラワーボランティアとご近所応援団)
12. 横大路 精子:古賀市(古賀市東小学校「お花をどうぞ」)
13. 赤嶺 光:沖縄県・那覇市(沖縄園芸福祉協会の活動)
■博多仁和加:博多に伝わる話芸の伝統芸能
博多にわか塾の5名の皆さんにより、博多の町人文化である伝統の「話芸」である博多仁和加が軽やかな三味線の音とともに演じられました。機知やウイットに飛んだ社会風刺や時事批評に会場は爆笑の渦でした。
同塾は、「博多仁和加」の振興をはかるとともに市民文化の向上に寄与することとし、併せて塾内に於ける各人の博多仁和加に関わる資質の向上と研鑽を積むことを目的に、各イベントの参加出演(博多どんたく、博多祇園山笠、夏祭り、矯正祭等)、介護施設(デイサービス、老人ホーム、老人保険施設等)、病院、各 公民館への訪問出演をされているそうです。
■園芸福祉士認定証授与と決意表明・園芸福祉自慢授賞式
初級園芸福祉士のキャリアアップ資格となる「園芸福祉士」認定は、本年度で2回目となりますが、今回は45名が認定されました。そのうち、シンポジウムに参加された5名の方が認定証の授与を受け、一人ひとり今後に向けての決意の表明がありました。
そして、最後に園芸福祉自慢の審査結果発表、「お花をどうぞ」をテーマに古賀市東小学校の学童と活動を展開している横大路 精子さんが大賞を受賞しました。
第8回 2009年6月27日(土) 東京都世田谷区
■第8回園芸福祉シンポジウム 2009年6月27日(土)
普及も、いよいよ第二ステージに
園芸福祉活動の社会的な認知・理解を高め,かつ,地域への普及と定着を目的に毎年開催されてきた「園芸福祉シンポジウム」も今回で第8回目となりました。
初級園芸福祉士の皆さんによる地域での組織的な活動も着々と進められていますが、さらなる定着を目指して、新たに「園芸福祉士」が誕生しました。
園芸福祉活動の普及も、いよいよ第二ステージに入る状況を迎えたといえます。そこで、実践者事例などを通して、楽しみながら仲間づくりや地域への普及を進めるあり方を来場の皆さんと一緒に考えました。
■基調報告:「埼玉県での『みどり』をめぐる施策」をテーマに前埼玉県副知事の岡島敦子氏をお招きして、在任中に取り組まれた①みどりの再生、②みどりの学校ファーム、③農業と障害者の活動の場を軸に人と地域と暮らしと緑の望ましいあり方についてお話をいただきました。
■パート1「園芸福祉の第二ステージに向けて」
・報告:午前中の総会で就任した吉長新理事長から第二ステージに向けての協会の取り組みについて報告がありました。
また、新たなステージに向け協会のマークが左図に変更される旨の報告もありました
・園芸福祉士認定証授与と決意表明
新たに会長に就任した進士五十八前理事長から、今回、「園芸福祉士」として認定された17名の方々に認定証が渡され、一人ひとりから、決意表明が述べられました。
また、これまで初級園芸福祉士の空白地であった鳥取県で初の認定者が誕生し、全国47都道府県全てに園芸福祉活動の仲間ができたことになります。当日、鳥取からわざわざ参加いただいた桑本始氏にも今後の県内での普及への決意も語っていただきました。
・地域組織の事例研究:各地での活動も認定者の皆さんを中心とした組織が結成され、普及が進められています。
第二ステージではそうした展開をさらに推し進めていく必要があります。そこで、各地の状況を共有しようということで6地域のモデル事例を発表してもらいました。
1.新潟県:園芸福祉にいがた 代表/家老 洋 氏
2.東京都:園芸福祉首都圏ネット代表/五十嵐 久美子 氏
3.愛知県:NPO法人 花と緑と健康のまちづくりフォーラム理事/佐々木 辰夫 氏
4.大阪府:NPO法人たかつき 理事長/石神 洋一 氏
5.福岡県:園芸福祉ふくおかネット代表/山﨑 博子氏
6.沖縄県:沖縄園芸福祉協会会長 /赤嶺 光 氏
■パート2「秋の江戸川全国大会に向けて」
・全国大会に向けて江戸川区への誘い
江戸川区の緑化施策を担っている環境促進事業団 事務局長の長谷川和男氏から、江戸川区は、昔から農園芸が活発な地域であり、現在も5,000名を超えるボランティアを含め区をあげて緑化促進に取り組ん でいるので全国大会には多くの方に参加して欲しいとの呼びかけがありました。
・ 江戸川の園芸を学ぶ
東京農業大学准教授の服部勉氏から江戸時代の幕府の政策や庶民の暮らしのなかで花や緑とどのように親しんできたのか絵図や写真を交えての説明がありました。
歴史のなかから園芸福祉活動を見直すという点からも大変参考になるお話でした。
第7回 2008年6月28日(土) 東京都世田谷区
■第7回園芸福祉シンポジウム 2008年6月28日(土)
テーマ「楽しさは園芸福祉の原点」
園芸福祉活動の社会的な認知・理解を高め、かつ、地域への普及と定着を目的に開催する「第7回園芸福祉シンポジウム」は、「楽しさは園芸福祉の原点」を テーマに講演や実践者を含めたパネルディスカッションを通して、楽しみながら仲間づくりや地域への普及を進めるあり方を来場の皆さんと一緒に考えました。 今回は、新たに「地域活動からの主張」コーナーを設け、楽しく進める園芸福祉活動を再発見してもらう機会も導入しました。
▼プログラム
(1)基調講演「園芸福祉活動の楽しさを伝える~新たな仲間・ネットワークづくりの進め方」
合同会社フォーティR&C 代表 水津 陽子氏
地域・人・産業の再生と創造を支援するコンサルタントとして全国で様々な事例を見てこられた水津 陽子氏をお招きして、普及の第一歩は伝えること、活動の楽しさを上手に伝えるコツを中心としたお話いただきました。
(2)パネルディスカッション 「園芸福祉活動は楽しい」
パネリスト
園芸福祉福岡ネット(福岡) 角銅 久美子氏
NPO法人土地と風の舎(埼玉) 渋谷 雅史氏
ぐんま園芸福祉の会(群馬) 角田 勉氏
合同会社フォーティR&C
水津 陽子氏
進行役 日本園芸福祉普及協会 粕谷 芳則氏
福岡県の角銅さんからは、紙芝居を使って子供への環境・情操教育の取り組みについて一緒に活動している仲間と共に説明、埼玉県の渋谷さんからは、子育て支 援活動を中心とした農園活動やお出かけ活動隊の展開、群馬県の角田さんからは、群馬緑化フェア開催で実現した園芸福祉花壇づくりの取り組みや関東・信越地 区の認定者交流の様子などが紹介がありました。
(3)地域活動からの主張「こんなことやります・この指とまれ・頑張る宣言」
首都圏の初級園芸福祉士のネットワークづくりを目的に設立される「園芸福祉首都圏ネット」の設立総会と見本市の紹介、150名以上の会員を抱える「園芸福 祉にいがた」の活動紹介、そして、韓国で園芸福祉活動を普及しようと考えられている3人の方々も参加されました。福岡で開催された第5回園芸福祉全国大会 を期に始まった韓国と福岡県の仲間との市民交流、今回は、わざわざ東京までお出でいただき、韓国でも初級園芸福祉士養成講座を開催したいなど心強いメッセージも頂戴しました。(通訳をしている右端の方は、東京農大への留学生です)
第6回 2007年6月23日(土) 東京都世田谷区
■第6回園芸福祉シンポジウム 2007年6月23日(土)
テーマ「市民活動からコミュニティビジネスへ」
法人化して満5年を迎えたこともあり、昨年度実績と今年度計画の説明に加え、今後に向けての考え方を会員の皆様に提案する総会とあわせ、当協会活動の認知・理解を高め、かつ、園芸福祉活動の地域への定着を目指して「第6回園芸福祉シンポジウム」を開催しました。
今回のシンポジウムでは「市民活動からコミュニティビジネスへ」をテーマに講演や実践者を含めたパネルディスカッションを通して、これからの10年に向け、園芸福祉活動が持つ社会的な役割と今後の可能性、各地から寄せられている自立化への方策などを来場の皆さんと考えました。
また、これまでの普及に協力いただいた方々への顕彰、「園芸福祉のすすめ」を、より実践的に活用できるように改訂した新刊本「園芸福祉入門」の出版記念の会とも位置づけました。
▼ プログラム
(1)協会活動貢献者への顕彰
協会のNPO設立満5年を記念して、過去3年以上にわたり、地域で講座・行事開催・実践活動・地域普及活動など園芸福祉活動に貢献があった団体14、個人13名に顕彰状と活動支援品を送り顕彰しました。
顕彰者一覧
(2)講演 「市民活動からコミュニティビジネスへ」
NPO法人 杉並アヤックスサッカークラブ 理事長杉 澤 幹生氏
(2) (3)パネルディスカッション 「園芸福祉活動をコミュニティビジネスへ」
コーディネーター:
吉長 成恭氏(協会副理事長 広島国際大学教授)
パネリスト:
NPO法人 杉並アヤックス
サッカークラブ理事長 杉澤幹生氏
株式会社美交工業 専務取締役 福田久美子氏 畑や加藤ファーム 代表 加藤 隆行氏
知的障害者更生施設野呂山学園 業務部長 小田原祐紀氏
第5回 2006年6月17日(土) 東京都世田谷区
■第5回園芸福祉シンポジウム 2006年6月17日(土)~18日(日)
テーマは「園芸福祉活動を地域づくり・コミュニティビジネスに生かす」
NPO法人化後5年目と節目の年を迎えた今回のシンポジウムでは、最近、各省庁の施策としても取り上げられてきているコミュニティビジネスやソーシャル キャピタル(地域の絆資本:協会訳)といった視点から、園芸福祉活動が地域づくり生かされている各地の実践事例の発表をもとに「園芸福祉活動を地域づく り・コミュニティビジネスに生かす」をテーマに活動の継続性や自立性に向けたあり方を7件の実践事例を基に考えました。北は青森県から南は九州まで、多数 の皆さんの参集をいただき、活発な意見交換や交流がはかられました。
今年度、新たな取り組みとして、シンポジウム開催の翌日18日(日)に有志を募集して「自慢しよう:各地の園芸福祉活動、語り合おう:これからの園芸福 祉」をテーマに、分科会方式で討論してもらう企画も導入しました。30名強が2つの班に分かれて全国の仲間が熱く語り合いました。
▼プログラム
第1部「園芸福祉活動を地域に生かす」 司会:吉長成恭
[1]少年サッカークラブでの園芸福祉活動-農園活動がクラブを活性化!-
福島県/FC Allez(アーレ) Jrサッカークラブ 代表 設楽 力氏
[2]花(華)の都・京都へ行政と連携して街づくり
京都府/NPO法人京の園芸福祉研究会 理事長 溝川 長雄氏
[3]欧州園芸福祉事情視察:ドイツ・イギリス8日間の旅~地域コミュニティづくりを担う花とみどり~
長野県 高木 みどり氏&日本園芸福祉普及協会理事 粕谷 芳則氏
第2部「園芸福祉活動をコミュニティビジネスに生かす」 司会:前川良文(協会理事)
[4]初級園芸福祉士が集まり、NPOを設立して行政支援も受けてイチゴづくり
三重県/NPO法人結芽の里 理事長 前川良文氏
[5]「人と自然と地域をつなぐ」をテーマに高齢者施設から受託事業も
埼玉県/NPO法人土と風の舎 副代表理事 渋谷 雅史氏
[6]障害者を雇用して草花苗を生産
静岡県/金指園芸 金指有作氏
[7]行政(区営)の高齢者施設から有償受託
東京都/NPO法人グリーン・ピープル・スポット 理事長 伊東 豊氏
◎全体を通してのまとめ 座長:吉長成恭
17:00 閉会
17:20~19:00 交流情報交換会: 東京農業大学内レストランにて開催。
▼ ミニ分科会 平成18年6月18日(日) 10:00~14:00
全国の仲間と話し合う場をという提案があり、新たに計画したミニ分科会は、グループディスカッションのような形式で進められ、10時~12時まで、2グ ループに分かれて(15名前後)共に同じテーマを話し合い、昼食後13時から1時間は全員で、それぞれのグループ討議のまとめと全体でのディスカッションを行いました。テーマは、「地域での園芸福祉活動を進めるために」として参加者から一人2~3分程度で、地域活動を行っている・行おうとしているうえで、 問題や課題を出してもらい、①地域組織づくり(仲間づくり)、②地域との関わり方、③活動資金の確保(コミュニティビジネス等)、④協会や開催事務局への 役割や期待(頼るのではなく活用するものとして)などについて熱心に討論がされました。
第4回 2005年6月11日(土) 東京都世田谷区
■6月11日(土) 東京農大で「第4回園芸福祉シンポジウム」を開催しました。
午前中に行われた日本園芸福祉普及協会の平成17年度総会に引き続き、全国的な広がりをみせる初級園芸福祉士の活動を含めた全国各地の先進的な実践事例を 集めての第4回園芸福祉シンポジウムが開催され、多彩な分野の方々が、北は北海道、南は九州まで200名を越す来場をいただきました。
テーマの「地域に広がる園芸福祉 園芸福祉北から南」をもとに、教育・医療・農業・街づくりなどを含め、地域での園芸福祉普及に向けた人・場づくりの参考となる発表をもとに意見交換や交流 が進められました。その後の発表者を交えた情報交換会にも100名近い方々が参加、熱心な情報交換がされました。
▼開催概要
開催日時 | 平成17年6月11日(土) 12:30開場 13:15~17:00 |
開催場所 | 東京農業大学(東京都世田谷区)1号館4館メディアホール |
主 催 | NPO法人日本園芸福祉普及協会 |
後 援 | 東京農業大学 |
▼プログラム
第3回 2004年6月12日(土) 東京都世田谷区
■第3回園芸福祉シンポジウム 2004年6月12日(土)
【開催要項】
全国の先進的な活動24事例を集め、園芸福祉の更なる普及と社会的な理解を得るために協会編で当日に発刊された「実践事例 園芸福祉をはじめる」の執筆者 の方々にも参加をお願いして、都市や農村など幅広い地域で園芸福祉普及への人・場づくりの参考となる実践事例の発表をもとに意見交換や交流などをはかりま した。
当日は、基調報告として、日本園芸福祉普及協会が5省庁連携の調査事業として受託した「健康増進を目指した園芸福祉の里づくり実証調査結果」の報告がされ、その後、~園芸福祉を活かす伸ばす~をテーマに6つの実践活動事例の発表が行われました。
各テーマと発表者は以下のとおりです。
1.園芸福祉サポーター養成で園芸福祉を推進
岐阜県立国際園芸アカデミー 技術主査 井戸誠二氏(岐阜県)
2.農業はみんなが幸せになれる仕事、障書者雇用も「案ずるより生むが易し」
京丸園 園主 鈴木厚志氏(静岡県)
<第4回園芸福祉全国大会inしずおか開催案内>
大会実行委員長 矢木 格氏
3.高齢者施設の庭園作りと地域に広める園芸の輪
ハーブストーリー 神山幸子氏(栃木県)
4.目的を明確にした庭園で園芸療法を~下山クリニックでの実践
ペイザージュ・ベール 代表 高松雅子氏(広島県)
5.まちづくりの視点から園芸福祉~福岡市中央区天神地区大名小での取り組み~
美しいまちづくり連絡協議会事務局長 木村三重子氏(福岡県)
6.ロータリ一の地域奉仕活鋤とNPO法人との協働の意義
東京日木橋ロータリークラブ社会奉仕委員会委員長 金子暁氏(東京都)
終了後、東京農業大学の「食と農の博物館」内のレストランにおいて交流情報交換会が開かれ、発表者や「実践事例 園芸福祉をはじめる」執筆者の方も交えて、活発な交流が行われました。
第2回 2003年6月21日(土) 東京都世田谷区
■第2回園芸福祉シンポジウム 2003年6月21日(土)
各地で展開されている先進的な活動事例とあわせ、新たに誕生した協会認定の初級園芸福祉士の実践事例の報告なども交えた意見交換や交流の機会として東京農 業大学のメディアホールで開催しました。人・実践の場づくりなどを含め、園芸福祉活動が都市や農村など幅広い地域での普及・実践につながる情報発信の場と なることを目指しています。
当日は、「地域のなかで萌芽する園芸福祉」をテーマに、以下の7事例が発表されました
1.「高校生が開発のあじさいの新種を福祉施設で生産し一般家庭に」
京都府京都市/府立桂高校教諭片山一平氏・花部部員
2.「障害のある人もない人も一緒にをテーマに花と緑の活動を展開」
東京都世田谷区/グループなずな代表者
3.「特別養護老人施設における実践から」
東京都世田谷区/園芸福祉ボランティア:棚橋洋子氏
4.「園芸福祉農場の実現を目指して、新潟県の支援を受けて起業」
新潟県新潟市/新規就農者:加藤隆行氏
5.「みかん農地を野菜づくり体験農園として地域に開放」
静岡県静岡市/ヒラオカ楽農園:平岡薫氏
6.「地域の人達と農の多様性を共有する多彩な活動を展開」
神奈川県川崎市/片平楽農倶楽部:三浦武雄氏
7.「ガーデニングからのまちづくり~ガーデンアイランド北海道へ~」
恵庭市花と緑の課
第1回 2002年7月1日(土) 東京都新宿区
■第1回園芸福祉シンポジウム 2002年7月1日(月)
園芸福祉の社会化を目指し、各地の事例をもとに、意見交換と情報交換をと、社団法人農村生活総合研究センターと共催で第1回園芸福祉シンポジウムを東京の日本青年館で開催しました。
事例報告は、
- 生涯現役の里を目指し、高齢者を中心につくられてきた三重県藤原町の農業公園
- 幅広い年代のボランティアが参加して活発な活動が展開される埼玉県さいたま市見沼田んぼ福祉農園
- 生ゴミ堆肥化活動が、区から花壇づくりの受託事業に至った東京都文京区のNPO法人緑のごみ銀行
- 農家・自治体・地元企業も連携して花の街づくりを進める茨城県のつくばアーバンガーデニング実行委員会