四手辛夷(しでこぶし)
みなさん こんにちは
お彼岸のお墓参りに出かけた雑司ケ谷霊園で見つけたピンク色のコブシ
遠くから見ると満開の花木はまるで桜が咲いているように見えて
思わず近づいていってしまいました
「四手辛夷(しでこぶし)」 は
細長い花びらが10数枚あって垂れ下がるさまが
神社で用いられる稲妻形の「四手」に似ていることから
英名では、星のように咲くコブシ(Star Magnolia)と呼ばれています
シデコブシはコブシの花によく似ていますが
シデコブシの方が花弁が多く細く花がピンクがかっています
青空とのコントラストがとっても鮮やか~
3月16日、東京で桜の開花の発表がありました
平年より10日、昨年より15日も早く、なんと、2002年に並んで観測史上最も早い記録だそうです
ただ、今日は全国的に春の嵐が吹き荒れています
関東地方では夕方から雨を伴った非常に強い風が吹いて大荒れとなる恐れが・・・
でも、咲いたばかりの桜は非常に強くて花が散ってしまうことはないようです
むしろ、花起こしの雨となって一気に開花が進むかもしれません
お花見の計画は前倒しにした方がよさそうですね~
i.s
休眠打破
みなさん こんにちは
そろそろ桜の開花が気になる季節
日本気象協会から発表された桜開花予想では、関東から西の太平洋側の開花日が大幅に前倒しに・・・
全国規模で寒春となった昨年と比べると10日ほど早く開花する所が多いようです
開花が早い原因は、冬の低温と春の高温
桜の花芽は前年の夏に形成され、その後休眠期間に入ります
その休眠から目覚めるためには冬の低温に一定期間さらされる必要があります
それを「休眠打破」というのだそう
冬の寒さも結構重要なんですね~
冬の低温により目覚めた桜は春に向けて成長して花を咲かせます
今年の場合は冬が極端に寒く、春が極端に暖かいので、桜にとってはとても心地よいのかもしれませんね
i.s
通勤途中にある防衛庁の塀づたいに桜並木があります
そのなかで、一本だけ桜が咲いている木がありました
なんだか誇らしげに咲いてるように見えて
思わず笑顔になってしまいました
七里香(しちりこう)
みなさん こんにちは
福岡で記録的に早くサクラが咲いたそうです
なんでも2009年と並んで、最速の開花だとか
ちなみに日本記録は、2010年3月10日、高知での開花。今回の福岡は、歴代2位
東京の開花は、3月22日の予想のようですが
ここへ来て急に気温が高くなってサクラの開花をどんどん促がしているようなので
開花予想から目が離せません
春に咲く芳香性のある花と言えば・・・「沈丁花」ですね
中国南部が原産とされる常緑低木
沈丁花の開花は、その姿を見るより先に匂いで知れるほど
別名を「七里香(しちりこう)」
名前の由来は、七里先までその花の香りが届くほどであることから
沈丁花は冬の終わり頃から咲き出し、早春の今の時期が盛りの花
外側は赤紫色、内側は白色の小花が1カ所に密集して咲きます
小さな花が集まって咲くその姿も可愛らしいですが
なんと言ってもその香りには心躍らせるものがあります
沈丁花という名前は、香木の沈香(ジンコウ)のような良い匂いと
丁字(チョウジ)のような花をつける木からだとか・・・
ちなみに、遙か遠くまで香りが届き、その香りによってその存在を知らせてくれるもう一つの花
秋の木犀(モクセイ)は別名を「九里香」というのだそうです
i.s
観梅会
みなさん こんにちは
昨日の東京都心は最高気温が25.3℃。観測史上最も早い夏日に
3月に夏日となったのは1941年、97年に続き3度目なんだとか
午後にはすごい風が吹いたと思ったら、空が一面黄色に・・・
空気が対流して地表付近のちりなどが巻き上げられる「煙霧(えんむ)」と呼ばれる現象でした
『黄砂って恐ろしい~』と思った方もいらっしゃったのでは?(何を隠そう私もその一人・・・)
週末、陽気に誘われて梅見に出かけたら、ちょうど「大倉山観梅会」が開催されていました
大倉山公園梅林は、一つの枝に淡い紅、白の花が咲き乱れる「思いのまま」や
花弁を支える萼の部分が緑色の「緑萼梅(りょくがくばい)」など
32種類約200本の梅が植栽されている梅の名所です
今年は例年より開花が遅いことから、この時期の開催だったようです
もう終わっているんだろうなぁと思って出かけたので
少し得した気分でした
「観梅」
花見といえば桜の花、梅の花の場合は「観梅」とか「梅見」と言います
「探梅(たんばい)」というのは、さきがけの一輪二輪を求める事で冬を表す季語
立春を過ぎれば色香を楽しむ「観梅」という語に変わるそうです
i.s
金のなる木
みなさん こんにちは
昨日、横浜でウグイスの初鳴きが平年より10日早く観測されました
ウメの開花は平年より遅く、ウグイスが早かったので
例年なら時期がずれるので実際には見ることがない「ウメにウグイス」が言葉通りに
今日の東京都心の気温は23.2℃まで上がって、春を通り越してまるで初夏の陽気
ただし、3月は一年の内で、最も日々の気温差が大きい月
気温の変動には気をつけましょう
特にスギ花粉の飛散がピークを迎えていて、この土日にかけて大量飛散する見込み
しっかりと花粉対策をしてください
実家の金のなる木が花を咲かせました
この多肉植物はデリケートでなかなか花が咲かないそうです
「つぼみをつけたの~」とよろこぶ母
庭に置いていた鉢植えを二階の日当たりのいい場所へ移動
すると次々と花を咲かせていった様子
「カネノナルキ(金のなる木)」
ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物
カゲツ(花月)、オウゴンカゲツ(黄金花月)とも呼ばれます
名前の由来は、肉厚で丸い葉の形が金貨のように見えるから
小さい可憐な花ですが、花持ちも良くいつまでも咲いています
こぼれるように咲く星形の花に、すっかりくぎづけになってしまいました
i.s
春の光
みなさん こんにちは
昨日3月5日は二十四節気の啓蟄(けいちつ)
暖かくなり、冬ごもりしていた虫が地中から這い出してくる頃のこと
「啓」は「ひらく」という意味、「蟄」には「とじこもる」という意味があります
文字通り、この頃から冬の間休眠していた草木や動物が春の気配を感じて活動し始めます
そして、空は一段と光を増して空には春が来ているようです
「春の日」は日光をさしますが
「春光(しゅんこう)」は春の風光すなわち、春のやわらかい日の光りのこと
春は空と地中からいち早く動き始めるという通り
光りと影が相まって春を実感させてくれます
週末にかけて、晴れ間の広がる暖かい日が続きそうです
春めく・・・
そんな言葉が似合う季節になってきましたね
i.s
雪割草
みなさん こんにちは
色とりどりの花模様や形が何とも言えない「雪割草」
雪の残っているころに雪を割るようにして咲き出すのが名前の由来
「雪割草」は、キンポウゲ科ミスミソウ属の園芸名
和名のユキワリソウはサクラソウ属のPrimula modestaで別の植物
北半球に9種類の分布が知られていますが
日本にはその中の1種類から分かれたミスミソウ・スハマソウ・オオミスミソウ・ケスハマソウが自生しています
林の下に生える多年草で、高さは5~15cm
葉は常緑で根もとにつき、長柄があります
葉の形は3つに深く切れ込んだ三角形に近く、その姿から三角草
ただし、この形には変化が多いそうです
花期は2~4月
花は直径1~1.5cmで白色、ピンク、薄紫など、色の変化が多く
花弁のように見えるのは顎片で、花弁はありません
日本海側(佐渡など)には花が大きく、色の美しいものが多いそうです
平成20年に「新潟県の草花」に指定された雪割草
越後丘陵公園では、3月16日(土)から早春の花の祭典「雪割草まつり」が開催されます
可憐で美しい雪割草に是非、会いに行ってみたいですね~
i.s
草木弥生月(くさきいやおいつき)
みなさん こんにちは
今日から3月~
別名の「弥生(やよい)」の語源は「草木弥生月(くさきいやおいつき)」を略したもの
「弥(いや)」は「いよいよ」、「生(おい)」は「生い茂る」と使われるように
草木が芽吹くことを意味します
旧暦では、「和風月名(わふうげつめい)」と呼ばれる月の和風の呼び名を使用していたそうです
和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の暦でも使用されることがありますが
現在の季節感とは1~2ヶ月ほどのずれがあるようです
冬の間、寒さに耐えていた植物が、春になって一斉に動き出す姿
なんだかうきうきしてきます
そして明後日は雛祭り~
三月三日、三が重なることから「重三(ちょうさん)の節供」
本来は身についた穢れを形代に移すことで穢れを祓う行事で
古くは、三月の上の巳の日に行われたので「上巳(じょうし)の節供」とも呼ばれます
現在は「桃の節供」が雛祭りの呼び名で親しまれています
桃は、邪気を祓う霊力をもつ木。子供たちを魔から守ってくれるのですね
こちらは我が家の内裏雛(笠間焼の手のひらサイズの小さなもの)
みなさんのお住まいの地域では、ひな祭りにちなんだイベントや催し物が開催されますか?
「全国旅そうだん」では、この時期開催されている全国のひなまつりイベント情報を地域別に紹介しています
週末、お近くのひな祭りイベントを探してでかけてみてはいかがですか~?
i.s
春の妖精
みなさん こんにちは
明日でいよいよ2月も終わり~
「二月尽(にがつじん)」とは
「2月の終わる日=厳しい冬がようやく終わる」という意味
短歌や俳句で使われる春の季語
とはいえ、麗らかな春の陽気にはまだまだ程遠い気候が続くようですが
梅の花も咲き始め、着実に春はやって来ています
先日、雑司が谷霊園で春を告げる代表的な花「フクジュソウ(福寿草)」をみつけました
「フクジュソウ(福寿草)」はキンポウゲ科の多年草
和名の由来は、旧暦の正月(二月)頃に開花することから
幸福と長寿をあらわす「福寿」の名を当てたものとか
難を転ずるといわれる南天などともに縁起物とされ
別名を「元日草(がんじつそう)」「朔日草(ついたちそう)」とも
春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごします
スプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral)はそんな草花の総称
「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で「春の妖精」とも
枯野に咲く小さな黄色い花に春の予感を感じます
i.s
クリスマスローズ
みなさん こんにちは
日本より冬の寒さが厳しいヨーロッパで、昔から早春の花として人気の花
「クリスマスローズ」の展覧会が池袋・サンシャインシティで開催されていたので
週末、出かけてきました
全国的に有名なナーセリー(種育家)の作っているオリジナルが数多く出品
そのキレイな色や柄を間近で見ることができました
こちらは新花コンテスト最優秀賞の「ゴールデンレッド」
ゴールド系に花を交配して、F2(2世代目)に出現した赤花です
「クリスマスローズ」はキンポウゲ科の常緑多年草
本来のクリスマスローズはヘレボルス・ニゲルを意味しますが
日本ではヘレボルス属20種もクリスマスローズと呼びます
欧米では、ヘレボルスが一般的な名前です
寒さに強く、冬枯れの大地で雪を持ち上げて花を咲かせるところから
別名を「雪起こし(ゆきおこし)」ともいうそうです
日本に入ってきたのは明治初期
観賞用ではなく、薬草として試験的に植えられたのが栽培の最初
ヨーロッパ中世では悪魔払いにも使われたという説もあり
その花言葉は「不安を取り除いて下さい」や「慰め」、「中傷」など
華やかさの中にあるミステリアスな雰囲気や
冬の貴婦人といわれる「クリスマスローズ」の魅力にすっかりまいってしまいました
i.s