第5回 2006年6月17日(土) 東京都世田谷区
■第5回園芸福祉シンポジウム 2006年6月17日(土)~18日(日)
テーマは「園芸福祉活動を地域づくり・コミュニティビジネスに生かす」
NPO法人化後5年目と節目の年を迎えた今回のシンポジウムでは、最近、各省庁の施策としても取り上げられてきているコミュニティビジネスやソーシャル キャピタル(地域の絆資本:協会訳)といった視点から、園芸福祉活動が地域づくり生かされている各地の実践事例の発表をもとに「園芸福祉活動を地域づく り・コミュニティビジネスに生かす」をテーマに活動の継続性や自立性に向けたあり方を7件の実践事例を基に考えました。北は青森県から南は九州まで、多数 の皆さんの参集をいただき、活発な意見交換や交流がはかられました。
今年度、新たな取り組みとして、シンポジウム開催の翌日18日(日)に有志を募集して「自慢しよう:各地の園芸福祉活動、語り合おう:これからの園芸福 祉」をテーマに、分科会方式で討論してもらう企画も導入しました。30名強が2つの班に分かれて全国の仲間が熱く語り合いました。
▼プログラム
第1部「園芸福祉活動を地域に生かす」 司会:吉長成恭
[1]少年サッカークラブでの園芸福祉活動-農園活動がクラブを活性化!-
福島県/FC Allez(アーレ) Jrサッカークラブ 代表 設楽 力氏
[2]花(華)の都・京都へ行政と連携して街づくり
京都府/NPO法人京の園芸福祉研究会 理事長 溝川 長雄氏
[3]欧州園芸福祉事情視察:ドイツ・イギリス8日間の旅~地域コミュニティづくりを担う花とみどり~
長野県 高木 みどり氏&日本園芸福祉普及協会理事 粕谷 芳則氏
第2部「園芸福祉活動をコミュニティビジネスに生かす」 司会:前川良文(協会理事)
[4]初級園芸福祉士が集まり、NPOを設立して行政支援も受けてイチゴづくり
三重県/NPO法人結芽の里 理事長 前川良文氏
[5]「人と自然と地域をつなぐ」をテーマに高齢者施設から受託事業も
埼玉県/NPO法人土と風の舎 副代表理事 渋谷 雅史氏
[6]障害者を雇用して草花苗を生産
静岡県/金指園芸 金指有作氏
[7]行政(区営)の高齢者施設から有償受託
東京都/NPO法人グリーン・ピープル・スポット 理事長 伊東 豊氏
◎全体を通してのまとめ 座長:吉長成恭
17:00 閉会
17:20~19:00 交流情報交換会: 東京農業大学内レストランにて開催。
▼ ミニ分科会 平成18年6月18日(日) 10:00~14:00
全国の仲間と話し合う場をという提案があり、新たに計画したミニ分科会は、グループディスカッションのような形式で進められ、10時~12時まで、2グ ループに分かれて(15名前後)共に同じテーマを話し合い、昼食後13時から1時間は全員で、それぞれのグループ討議のまとめと全体でのディスカッションを行いました。テーマは、「地域での園芸福祉活動を進めるために」として参加者から一人2~3分程度で、地域活動を行っている・行おうとしているうえで、 問題や課題を出してもらい、①地域組織づくり(仲間づくり)、②地域との関わり方、③活動資金の確保(コミュニティビジネス等)、④協会や開催事務局への 役割や期待(頼るのではなく活用するものとして)などについて熱心に討論がされました。