日本橋ロータリークラブとの協働活動
日本園芸福祉普及協会では、地域で実践するための様々な情報提供とあわせ、全国各地で展開が可能なモデル事業の調査研究や実践も進めています。そのひとつが、日本橋ロータリークラブとの協働活動です。
協会事務局の所在地である中央区で活動をしている日本橋ロータリークラブの社会奉仕委員会から、従来は社会福祉施設に寄付をするだけの活動であったが、よ り地域に根ざした社会奉仕を展開したい、それも花や緑の活動を行っている市民団体と連携し活動を進めたいという要請を受けました。具体的な活動として、中 央区小伝馬町の十思デイルーム(廃校舎活用の区営施設)で日本橋ロータリークラブ・日本園芸福祉普及協会・デイルームスタッフおよび利用者の協働により、 同ルーム内の花壇整備と、その後の維持管理活動を始めることになりました。初級園芸福祉士が中心となりプログラムを作成、ロータリークラブのメンバーも参 加してのプロジェクトは、利用者から大変喜ばれ、終了後の懇談でも、懐かしかった、久しぶりに土に触った、気持ちよかったという声が聞かれ、約1時間の作 業でも疲れを見せず、開始以前より元気が出ているようでした。また、ロータリークラブ内部でも高い評価を得ているようです。
園芸福祉の活動をスタートするにあたっては、資金面や相手先の理解などクリアすべきハードルがいくつも出てきます。当事者ばかりでなく、こうした連携が実 現できれば、社会的な信頼を得ながら活動を進められるのではないでしょうか。デイ施設での実績をもとに、新たに中央区の協力も得て、区内の公園で地域住民 とロータリークラブメンバー、初級園芸福祉士による園芸福祉活動が始められます。